『SYOUSETYA』明都様より
私と、レアが結婚してから数年が経った。
子供はまだだけど、毎日が幸せ。
で、今日は休みだから、久々にレアと出かけようと思ってたの。
「なのに、どうして今日に限って姉さんが来るの？」
「え？駄目だった？」
せっかく、デート出来ると楽しみにしたのに。
「別に」
不機嫌そうに答えた。
もちろん、レアも不機嫌だ。
レアの場合は顔には出してないけどね。
「しかし、いきなりで驚きましたよ」
「そう？」
「用件は何？」
「カリンちゃん怖いわ」
「当り前でしょ！」
ずっと楽しみにしてたのよ。
行きたかった素敵なお店も決めて。
「ごめんね……でも、聞いてほしかったの」
「何を？」
「ジェフがね……」
その後のセリフに私達は呆然とした。
姉は単にのろけたかっただけなのだと分かったから。
「あ！もうこんな時間！？」
「え？あら？じゃあ、帰るわね」
姉はそう言って、帰っていった。
だけど、今から出かけるには遅すぎる。
「今度行こう？ね？」
「ん……ありがとう。レア……大好きだよ」
「僕もだよ」
そして、幸せな時間は、まだまだあるのだから、焦る必要はないと知った日だった。
頂き記念日 2007/9/6明都さん、ありがとうございました。 fuu
